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特報首都圏「増える“やせ妊婦”~揺れる 産科の現場~」

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特報首都圏「増える“やせ妊婦”~揺れる 産科の現場~」
NHK 9月18日19:30~19:55
若い女性のやせ指向から「やせ妊婦」が増えている。やせ妊婦が抱えるリスクが懸念され、産婦人科学会では妊婦の体重管理について議論が始まっている。最前線をリポート。
若い女性の「やせ指向」が加速している日本。その結果、妊娠中でも体重が増えない「やせ妊婦」が増加している。やせ妊婦からは低体重児が生まれやすいという結果も公表され、専門家による最新研究では、低体重児は将来、生活習慣病になるリスクが高いという報告もある。現在、産婦人科学会では、妊婦の適正な体重管理について、議論を始めている。やせ妊婦の現状と、その対策についてリポートする。
出演 【出演】西東大,
【ゲスト】北海道大学教授…水上尚典,
【語り】掛川裕彦


健康注意報:妊婦のやせ志向に“低体重児”出産のリスク (05/03/31)
日経BPネット 2005年03月25日
http://s03.megalodon.jp/2009-0918-2130-51/www.nikkeibp.co.jp/archives/366/366640.html
軽い新生児増加 発育不良や習慣病懸念
西日本新聞 2006年05月15日
http://s04.megalodon.jp/2009-0918-2133-58/qnet.nishinippon.co.jp/medical/doctor/feature/post_83.shtml
危険な妊婦のダイエット
http://s01.megalodon.jp/2009-0918-2135-50/www.babycom.gr.jp/kitchen/kodomo/kodomo2-1.html



健康注意報:妊婦のやせ志向に“低体重児”出産のリスク (05/03/31)
日経BPネット 2005年03月25日
図 低体重児の出生率と全出生数に占める割合
 
生まれた時の体重が2500グラム未満の赤ちゃんを「低出生体重児(以下、低体重児)」と呼びますが、新生児に占める低体重児の割合の増加が問題になっています。

 厚生労働省の統計によると、1993年に8万1288人だった低体重児は、2003年には10万2320人となり、10年間で2万1032人の増加(図参照)。全出生数に占める割合も、1993年の6.8%から2003年には9.1%と、明らかに増えています。

 低体重児を出産する確率は、妊娠前の体形がやせ形で、妊娠してからの体重の増加が7キログラム未満の場合に高いとされています。最近は、若い女性を中心に「やせ志向」が高まっており、「妊娠中も太りたくない」と考える妊婦も増えているようです。こうした傾向や妊娠中の喫煙などが、低体重児増加の背景にあると見られています。

 特に出産時の赤ちゃんの体重は、その後の発育や健康に大きな影響を与えます。低体重児は、栄養の摂取が上手に行えず、虚弱だったり、知能や運動能力の発達に問題が生じる場合もあります。また、成人になってから、糖尿病や高血圧症などの生活習慣病を発症しやすいとの研究報告もあります。

 厚生労働省はこうした事態を重くみて、妊婦がダイエットなどでやせすぎないように、妊婦向けの食生活指針を2005年10月をめどに作成することを決定しました。

 なお低体重児の中でも、この10年間で特に増加した割合が多かったのが、出生時の体重が1000グラム未満の「超低出生体重児(以下、超低体重児)」です。超低体重児は93年には2434人だったのが2003年には3335人と約1.4倍に増えました。

 神戸大学の中村肇氏らが、超低出生体重児の6歳時における予後をみた調査によると、精神発達遅滞や脳性まひなど、何らかの神経学的な異常が認められた児は 2割近くを占めています。このように、低体重児の中でも身体的・神経学的、あるいは社会的な問題を抱えやすい超低体重児への対応も急務となっています。(健康サイト編集)
〔参考文献〕中村肇:2000年11月1日、第45回日本未熟児新生児学会「超低出生体重児の予後からみた21世紀の課題」

軽い新生児増加 発育不良や習慣病懸念
西日本新聞 2006年05月15日
 ●妊婦やせ過ぎに警鐘 喫煙も一因「適度な体重増」指導

 2,500グラム未満で生まれる「低出生体重児」が増えている。厚生労働省によると、この10年余りで約3割増加した。低体重の新生児は栄養をうまく摂取しにくいとされる。将来、糖尿病などの生活習慣病を患う危険性が高まるとの指摘もある。妊娠時の喫煙のほか、偏食やダイエット志向による「やせた妊婦」が増えていることが原因として挙げられ、関係者は警鐘を鳴らす。北九州市立医療センター(同市小倉北区)の総合周産期母子医療センター主任部長、高島健医師に対応策などを聞いた。 (上奥良)

 ●悪循環の危険
 同省の統計では、1993年に81,288人だった低出生体重児は、2004年に104,832人と大幅に増加。全体に占める割合は6.8%から9.4%となり、ほぼ10人に1人となっている。このうち、1,500グラム未満は「極」、1,000グラム未満は「超」と、それぞれ規定されている。

  懸念されるのは主に低血糖や低体温の症状。低血糖は放置すれば脳に障害が残る可能性があり、体温が低いと、母乳の飲みが悪くなって栄養をうまく吸収できない。「母乳やミルクをしっかり摂取できなければ、栄養不足になって低血糖を引き起こしかねない」と高島医師は悪循環に陥る危険を指摘する。

 その後の発育への影響も指摘されている。胎内で低栄養にさらされると、臓器の細胞数や酵素の量などの発達が悪くなる。このため、身体の成長の度合いが不十分な場合があるほか、成人してからは糖尿病や動脈硬化などの生活習慣病を発症しやすい体質になるとの報告もある。高島医師は「低体重で生まれた場合は離乳期ごろから適切な栄養指導を心掛け、偏食しないよう食生活によりいっそうの留意が必要となる」と話す。

 ●母体が低栄養
 妊娠すると食欲が増す傾向がある。出産に必要な体力をつけるための「自然の摂理」だが、太り過ぎは禁物。産道の内側に脂肪が付いて狭くなり、難産や帝王切開の状態を招きかねず、妊娠中毒症や糖尿病を引き起こすこともあるからだ。このため医師は妊婦の体質などに応じて6キロから10数キロの範囲で増加分を抑えるよう指導する。

 だが、体質的に太りにくい人を除いても、やせ形が増えているのが最近の特徴だ。厚労省によると、女性のうち20歳代を中心にやせ形が目立ち、これらの年代の妊婦には出産後、元の体形に早く戻すため、体重増を過度に気にするケースが見られるという。

 高島医師は「母体が低栄養だと、胎児に栄養が十分に行き渡らない。妊娠後もずっとやせた状態だと、低体重児が生まれる可能性が高くなる」と説明する。

 こうした状況を受け、厚労省は昨年2月、妊婦の低体重問題を考える学識経験者による研究会を発足させ、今年2月には「妊産婦のための食生活指針」をまとめた。

 指針では体形を判定する指標で、体重(キロ)を身長(メートル)で2回割った数値で表す「BMI」が18.5未満を低体重(やせ形)と分類‖図参照‖し、9キロから12キロまでの間での体重増加を勧告。食事の際はご飯などの「主食」、野菜や海藻類の「副菜」、肉や魚、卵の「主菜」の順にバランスよく食べることを助言している。

 ●喫煙率が増加

 低体重児が生まれる、もう一つの大きな原因とされるのが喫煙。たばこに含まれるニコチンは胎盤への血液量を減少させ、一酸化炭素は胎児を低酸素状態にする。いずれも低体重を招く要因であり、こうした喫煙と低体重児の因果関係を示す論文も数多い。

 厚労省の調査によると、喫煙の習慣をもつ妊婦は非喫煙者に比べ、低出生体重児が生まれる確率が2倍、早産率は1.5倍とされる。妊婦の喫煙率は増加傾向にあり、世代別で最も高い10歳代は34%(2000年現在)に上る。

 「問診でも、たばこを吸うと答える若い母親が増えている。当然、禁煙を勧めているが、実際にたばこをやめる人は2割程度ではないか」と高島医師。「ニコチンパッチ」など禁煙補助品の中には胎児への悪影響が指摘されている物もあり、高島医師は「ストレスのたまりやすい妊婦の禁煙をどう指導していくかも、これからの大きな課題」と話している。

危険な妊婦のダイエット
babycom.

厚生労働省では、若い女性の痩せ傾向や食生活の問題、低出生体重児の増加といった状況を踏まえて、今年の2月、「妊娠期における望ましい体重増加量」について、やせている人の場合は9~12kg、ふつうの人なら7~12kg、肥満の場合には個別に対応という目安を発表しました(表1)。
体重増加は個人差が大きいため、食事量や運動量なども配慮することが大切であるという見解も示しています。

表1「妊娠期における望ましい体重増加」
体格区分(非妊娠時)推奨体重増加量
低体重(やせ):BMI 18.5未満9~12kg
ふつう:BMI 18.5以上25.0未満7~12kg(※1)
低体重(やせ):BMI 25.0以上個別対応(※2)

(※1)体格区分が「ふつう」の場合、BMIが「低体重(やせ)」に近い場合には推奨体重増加量の上限側に近い範囲を。「肥満」に近い場合には推奨体重増加量の下限側に近い範囲を推奨することが望ましい。

(※2)BMIが25.0をやや超える程度の場合は、およそ5kgを目安とし、著しく超える場合には、他のリスク等を考慮しながら、臨床的な状況を踏まえ、個別に対応していく。

資料:妊産婦のための食生活指針(厚生労働省)


今までの「どんな人も7~10kg」という目安に比べると、どちらかといえば「このくらいは体重を増やしましょう」という方向の指導であり、個人差も考慮した内容となっていますが、それだけに「これまでの厳しい体重管理は何だったのか」といった声も聞こえてきそうです。また、基準が変わったとはいえ、「○~○kg」という数字が提示されていることに変わりはなく、体重の増加度だけで妊娠中の健康がチェックできるわけでもありません。やはり、体重はあくまで参考と考え、妊娠全期を通して、適切でバランスのよい食生活を送ることこそが大切、といえます。

というのも、体重を気にしすぎると、「先月は食べ過ぎて体重が増えてしまったから、今月は粗食でダイエット」といったことになりかねません。このような発想は、妊娠中は非常に危険です。赤ちゃんの体の中の臓器が、どの時期にどのような発達をするのか、影響をもっとも受けやすい時期はいつかなどについては、まだまだ分かっていないことがたくさんあります。

もし、ダイエットをした時期が、臓器の発達にとって決定的な時期だったとしたら、赤ちゃんの体に重大な影響を与えかねないのです。

福岡秀興(ふくおか・ひでおき)氏
プロフィール
兵庫県出身。医学博士。東京大学大学院医学系研究科発達医科学助教授。米国内分泌学会・骨代謝学会正会員。日本内分泌学会代議員。
産婦人科生殖内分泌学の視点より、妊娠中や思春期の女性の骨代謝の研究を行っている。第6次、第7次日本人の栄養所要量の策定委員。

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正しい食事は赤ちゃんへの最高のプレゼント

では、何をどのくらい食べていれば、赤ちゃんに十分な栄養を与えることができるのでしょうか。これについては、まず、胎児へ栄養を供給する胎盤について知る必要があります。哺乳類の胎盤はさまざまで、豚や羊の場合、母親と胎児の血流を分ける細胞層は四層もあります。人の胎盤は二層です。基本的には、出産時の胎盤の重さと赤ちゃんの出生児の体重には相関関係があります。ただし、重さは必ずしもその質を決定するものではなく、胎盤が大きいのに生まれた赤ちゃんは小さいという例外もあります。

妊娠中は、母体がきちんと栄養をとらなくてはいけません。具体的に何をどれだけ食べればよいかは、厚労省から「妊産婦のための食生活指針」の策定に伴って公表された「妊産婦のための食事バランスガイド」が参考になるでしょう。

この中では、まず、1.主食でエネルギーををしっかり補う 2.不足しがちなビタミン・ミネラルを緑黄色野菜でたっぷりとる 3.たんぱく質の供給源となる肉や魚、大豆、卵は適量をとる、といった基本的なことが大切だとされています。1については、妊娠中はおなかの赤ちゃんの分もエネルギーが必要となるため、体重の変化も考慮しながらも、基本的には妊娠初期(16週未満)は50kcal、中期(16週~28週未満)は250kcal、後期(28週以降)は500kcalの増量が必要だとしています。そのうえで、エネルギーは脂肪からではなく、炭水化物(ごはん、パン、麺など)を中心に得ることが大切だと述べられています。特に、たんぱく質が含まれながらも脂質が少なく、さまざまな料理と調和する「ごはん」を勧めています。
ごはんを主食にすると、2の「野菜をたっぷり」、3の「肉、魚、大豆、卵を適量」という条件を満たすことも容易になるでしょう。また、和食中心の食生活を送っていれば、不足しがちな亜鉛、セレン、銅なども自然に摂取しやすくなります。

なお、先天奇形である二分脊椎症を防ぐためには、ビタミンBの一種である葉酸を、妊娠初期にたっぷりとることが必要だと言われていますが、本来、葉酸も和食中心の食生活であれば無理なく摂れる栄養素です。以前の日本では、二分脊椎症が欧米に比べて2分の1~10分の1と頻度が低かったのも、和食のおかげだと言われていました。ところが、最近では二分脊椎症が増加していることが分かり、葉酸が注目されるところとなったのです。つわりがかなりひどく、妊娠初期に十分な栄養がとれない場合などは、サプリメントを用いる方法もありますが、そうでなければ、できるだけ食事で、葉酸も含めた各種栄養素を摂るのが理想的です。しかし、葉酸に関しては充分に摂れない場合は、サプリメントで摂ることも心がけましょう。

逆に、妊娠中にあまり食べてはいけないものとして、メチル水銀の濃度が高い魚が上げられていますが、だからといって魚を極端に控えるのもよくありません。魚類は、良質なたんぱく質や、脳の発達や血流の促進に効果があるといわれるEPA、DHAなどの高度不飽和脂肪酸を多く含むほか、カルシウムやビタミンDをはじめとする栄養素の重要な摂取源でもあります。魚介類の中でも、食物連鎖を通じて水銀濃度が高いキンメダイ、メカジキ、クロマグロ、メバチマグロなどは、週に1回、80g程度に留める、といった工夫をし、ふだんの食生活には、むしろ魚介類は適量を積極的に取り入れたほうがいいでしょう。

なお、どんなにパーフェクトな栄養バランスで食卓を調えたとしても、その栄養がすべて体に吸収されるとは限りません。取り入れる栄養のことだけを考えるのではなく、胃腸の消化吸収力を高め、食べたものを母体と胎児の体に役立つものに変えられる体にしておくことも大切です。また、ストレスは胃腸の機能にダイレクトな影響を及ぼしますので、いつも安定した心持ちでいられるよう、生活環境を整えることも大事なことといえるでしょう。

<参考>妊産婦のための食生活指針(厚生労働省)

by office-nekonote | 2009-09-18 19:54 | ジェンダー


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