劣(おと)っとる"って 思(おも)わんでいいよ

"劣(おと)っとる"って 思(おも)わんでいいよ
~ 過食症(かしょくしょう)・安本(やすもと)ちひろさん ~
5月21日【アンコール】(4月23日放送分(ほうそうぶん)
NHK教育テレビ 20:00~20:30
# 高校時代から過食症に苦しんできた安本ちひろさん(31)は、「自分は劣っている」という思いにとらわれてきた。回復にむけ仲間と新たな活動を始めた彼女の姿を見つめる。
# 石川県に住む安本ちひろさん(31歳)は、高校生のときから過食症に苦しんできた。無理なダイエットがきっかけで、その反動から大量に食べずにはいられなくなったのだ。自分の気持ちを見つめる中で気づいたのは「人より劣っている」という思いにとらわれてきたこと。つらい気持ちや自分を励ます言葉をノートに書き続けた。そして今、回復に向けホームページを通じて、仲間とともに新たな一歩を踏み出した彼女の日々を見つめる。
# 出演 【ゲスト】安本ちひろ,【司会】山本シュウ,小林紀子,玉木幸則

http://megalodon.jp/2010-0521-2040-40/www.nhk.or.jp/kira/program/past/details/434_rb.html

未来蝶ネット
http://future-butterfly.net

メールマガジンがあります。(とうぜんたま猫も読者。)
あかりプロジェクト便り
~お知らせと未来蝶.net更新情報~
サイト http://future-butterfly.net
インフォメーションサイト http://info.future-butterfly.net
ブログ http://blog.canpan.info/miraichonet/



"劣(おと)っとる"って 思(おも)わんでいいよ
~ 過食症(かしょくしょう)・安本(やすもと)ちひろさん ~
5月21日【アンコール】(4月23日放送分(ほうそうぶん)
NHK教育テレビ 20:00~20:30
# 高校時代から過食症に苦しんできた安本ちひろさん(31)は、「自分は劣っている」という思いにとらわれてきた。回復にむけ仲間と新たな活動を始めた彼女の姿を見つめる。
# 石川県に住む安本ちひろさん(31歳)は、高校生のときから過食症に苦しんできた。無理なダイエットがきっかけで、その反動から大量に食べずにはいられなくなったのだ。自分の気持ちを見つめる中で気づいたのは「人より劣っている」という思いにとらわれてきたこと。つらい気持ちや自分を励ます言葉をノートに書き続けた。そして今、回復に向けホームページを通じて、仲間とともに新たな一歩を踏み出した彼女の日々を見つめる。
# 出演 【ゲスト】安本ちひろ,【司会】山本シュウ,小林紀子,玉木幸則

http://megalodon.jp/2010-0521-2040-40/www.nhk.or.jp/kira/program/past/details/434_rb.html
ページ1、【過食症(かしょくしょう)になったきっかけ】
安本ちひろさん 今回(こんかい)の主人公(しゅじんこう)は、安本ちひろ(やすもと ちひろ)さん、31歳(さい)。長(なが)い間(あいだ)、過食症(かしょくしょう)で苦(くる)しんできました。きっかけは無理(むり)なダイエット。その反動(はんどう)から、大量(たいりょう)に食(た)べずにはいられなくなったのです。
過食症は、“大量に食べ物(もの)を食べてしまう”、あるいは、“食べては吐(は)く”を繰(く)り返(かえ)す病気(びょうき)です。食べ物が食べられなくなる拒食症(きょしょくしょう)とともに、摂食障害(せっしょくしょうがい)といわれています。摂食障害は、若(わか)い女性(じょせい)に多(おお)い病気ですが、最近(さいきん)は、小学生(しょうがくせい)や、30代(だい)から40代の人(ひと)にも増(ふ)えています。

ページ2、
石川県金沢市(いしかわけん かなざわし)。安本(やすもと)さんは、夫(おっと)と、まもなく3歳(さい)になる娘(むすめ)と3人(にん)で暮(く)らしています。週(しゅう)に4日(よっか)、介護(かいご)の仕事(しごと)をしている安本さん。仕事に、育児(いくじ)、家事(かじ)にと忙(いそが)しい毎日(まいにち)です。
料理(りょうり)は昔(むかし)から得意(とくい)でしたが、過食(かしょく)がひどかった時(とき)は、まったく作(つく)る気(き)にはなれませんでした。
子(こ)どもができてからは、過食の症状(しょうじょう)は治(おさ)まっています。しかし今(いま)も、気持(きも)ちが不安定(ふあんてい)になると、再(ふたた)び過食へ向(む)かうかもしれないという、不安は抱(かか)えています。
安本さんの過食が始(はじ)まったのは、高校(こうこう)1年生(ねんせい)のときでした。小(ちい)さい頃(ころ)から、自分(じぶん)に自信(じしん)が持(も)てず、自分を変(か)えたいとバレーボール部(ぶ)に入部(にゅうぶ)します。しかし、急(きゅう)に運動(うんどう)を始めたため食欲(しょくよく)が増(ま)し、一時的(いちじてき)に太(ふと)ってしまったことで更(さら)に自信を失(うしな)っていきました。
<安本さん> 運動しだして太っていったのが指摘(してき)されて、それで、やせなきゃって思(おも)ったのがきっかけで始まった。症状は2~3年前(ねんまえ)ぐらいにちょっと治まっているんですけども、大体(だいたい)15年くらい(になります)。
(当時(とうじ)は、)やせてる子(こ)とか、きれいにしてる子がすごい輝(かがや)いて見(み)えて、みんなに好(す)かれてるように見えて、その子がすごい幸(しあわ)せに生(い)きとるように見えた。やっぱり、やせんとダメなんやっていうのが…。(自分は)恥(は)ずかしい人間(にんげん)やけど、顔(かお)もどこもいいとこないけど、それ以上(いじょう)、更に太ったりとかしたら生きていけん、みたいな感(かん)じ。

ページ3、
そこで安本(やすもと)さんは、ダイエットを始(はじ)めます。しかし、極端(きょくたん)な食事制限(しょくじせいげん)の反動(はんどう)から、食(た)べたい気持(きも)ちが止(と)まらなくなりました。ひたすら菓子(かし)やパンを買(か)い込(こ)んでは食(た)べ続(つづ)ける日々(ひび)。やせたいはずなのに、なぜ食べるのか、自分(じぶん)でもわからなくなっていました。

Q:一番(いちばん)食べていたときは、どんな感(かん)じでしたか?
<安本さん> 一(ひと)つのお店(みせ)でまとめ買(が)いするのが恥(は)ずかしくて、3軒(けん)くらいはしごして、パン3~4個(こ)とかと、でっかいホーム用(よう)のお菓子2~3個とか、あとプリンとかケーキとか3人分(にんぶん)ぐらいずつ…。そういう感じで、スーパーやコンビニを3軒はしごするわけだから、結構(けっこう)(たくさん)。ただ、今(いま)はあまり覚(おぼ)えてないんですけど。
なんかもう、食べないといても立(た)ってもいられなくて、そわそわして落(お)ち着(つ)かなくて、冷蔵庫(れいぞうこ)にも、お菓子の戸棚(とだな)にも、なにも入(はい)ってないとわかっていても開(あ)けずにはいられなくて、いつも食べ物(もの)を探(さが)している。食べ物がないときは、インスタントラーメンとか見(み)つけたら、それをそのまま、がりがりとかじって。なにか作(つく)って食べるとか、おいしいものを食べるというよりも、とにかく、心(こころ)の穴(あな)の隙間(すきま)にどんどん埋(う)め込(こ)みたい――多分(たぶん)、そんな感じで食べていたんだと思(おも)います。

ページ4、
【過食症(かしょくしょう)の苦(くる)しみと向(む)き合(あ)ってきた15年(ねん)】
ノートを読み返す安本さん 過食(かしょく)は短大(たんだい)を出(で)て、就職(しゅうしょく)してからも続(つづ)きました。
そのころのノートです。通(かよ)っていた病院(びょういん)で、自分(じぶん)の気持(きも)ちをそのまま吐(は)き出(だ)すことを勧(すす)められ、書(か)き始(はじ)めました。
「死(し)にたい」「こんなんいやや」「苦(くる)しすぎる。苦しすぎる」
「ひどく嫌(きら)われとるって感(かん)じするよ」
「劣(おと)ってる人(ひと)って思(おも)われとる」「すごい劣等感(れっとうかん)・・・」

書いていく中(なか)で、安本(やすもと)さんは「自分(じぶん)は劣っている」という思いに、ずっととらわれてきたことに気(き)づきました。そこでもうひとつ、別(べつ)のノートを作(つく)ることにしました。自分にやさしい言葉(ことば)をかけるためのノートです。
「大丈夫(だいじょうぶ)。何(なん)も悪(わる)いコトおきとらんしダイジョーブだよ」
「どんなちいちゃんも大好(だいす)きだよ」
自分を認(みと)める言葉を自分にかけ続けることで、安本さんの過食への衝動(しょうどう)は徐々(じょじょ)におさまっていきました。

今(いま)でも、子育(こそだ)てや仕事(しごと)などのストレスで、気持(きも)ちが落(お)ち込(こ)んでしまうことはありますが、自分なりの対処方法(たいしょほうほう)も見(み)つけました。近(ちか)くの公園(こうえん)で一人(ひとり)、ひたすら無心(むしん)になって歩(ある)くこと。日常(にちじょう)からちょっと離(はな)れて体(からだ)を動(うご)かすことで、自分の陥(おちい)りがちな思考(しこう)パターンから逃(のが)れられるといいます。

ページ5、
<安本(やすもと)さん> 仕事(しごと)とかですごく疲(つか)れて、気持(きも)ちがひどくなった時(とき)とかに、最初(さいしょ)はふとんに入(はい)って寝(ね)ていただけだったんだけど、それじゃあ全然(ぜんぜん)気持ちも楽(らく)にならない。それで、そうだ体(からだ)動(うご)かそう!と思(おも)って公園(こうえん)に来(き)てみたら、何周(なんしゅう)も何周もするうちに気持ちがすーっとしてきて、いろんなことを整理(せいり)できるので、そういう気持ちになりたい時とかに来ています。
あの苦(くる)しい日々(ひび)には戻(もど)りたくない。過食症(かしょくしょう)からの回復(かいふく)に向(む)けて、一歩一歩(いっぽいっぽ)、歩(あゆ)んできた安本さんです。

――スタジオで、安本さんに話(はなし)を伺(うかが)いました。
<シュウ> 相当(そうとう)苦(くる)しかったんですね。
<安本さん> そうですね、今(いま)もVTR(ぶいてぃーあーる)見(み)ながらまた涙(なみだ)が…。
<小林(こばやし)> 食(た)べてしまったときの、自分(じぶん)への罪悪感(ざいあくかん)とか、そういう気持ちは大(おお)きいものなんですか?
<安本さん> 食べしまった後(あと)の罪悪感はものすごかったです。過食(かしょく)って体もつらいし、やせたいのに食べたいという変(へん)な矛盾(むじゅん)との葛藤(かっとう)も苦(くる)しかったんだけど、それよりもっとつらかったのは、罪悪感や自己嫌悪(じこけんお)。「またこんなことして最低(さいてい)な人間(にんげん)や」とか、「醜(みにく)い」とか、今(いま)から振(ふ)り返(かえ)ると、そういうのがつらかったんだと思います。

ページ6、
スタジオ、安本さん <シュウ> そんな状況(じょうきょう)の中(なか)、学校(がっこう)は通(かよ)っていたんですか?
<安本(やすもと)さん> 通っていました。とにかく人(ひと)にばれるのがいやで、みんなの会話(かいわ)に混(ま)じって、普通(ふつう)を取(と)り繕(つくろ)って過(す)ごしていたなぁ、って。友達(ともだち)とテレビの話題(わだい)とかになるじゃないですか。私(わたし)は、みんながテレビを夜(よる)見(み)ている時間(じかん)に過食(かしょく)していたから、テレビどころじゃなくて、全然(ぜんぜん)話(はなし)についていけなくて。(友達からは)「いつもその時間何(なに)してるん?」と…率直(そっちょく)な疑問(ぎもん)やと思(おも)うんですけど、(私は)ドキッ!みたいな感(かん)じでそれが言(い)えなくて、なんとかごまかしていた。
<玉木(たまき)> すごいなと思ったんやけど、別(べつ)のノートで、今度(こんど)は自分(じぶん)のいいところとか、自分をほめる言葉(ことば)を書(か)き始(はじ)めましたよね。あれはなんで?
<安本さん> 私は自己否定(じこひてい)がすごく強(つよ)いんだ、ということがわかったのと、自己肯定感(じここうていかん)を自分で取(と)り戻(もど)していく作業(さぎょう)がすごい重要(じゅうよう)なんだ、というのを、ワークショップや本(ほん)からいろいろ教(おそ)わった。そのときは、「大丈夫(だいじょうぶ)だよ」とか「大好(だいす)き」なんて一(ひと)つも思えないんだけど、これをやるといいに違(ちが)いないと思って、無理(むり)やりなんとかやっていました。

ページ7、
<シュウ> 僕(ぼく)も(内面(ないめん)に、自分(じぶん)を肯定(こうてい)する部分(ぶぶん)と、否定(ひてい)する部分が)あるけど、この辺(へん)(心(こころ)の中(なか))から、小(ちい)さい声(こえ)で「いけてるやんか」というやつがおるわけでしょう?でも、もう一冊(いっさつ)のノートを見(み)たら、劣等感(れっとうかん)を書(か)いてあって、こっちでは大(おお)きい声で「なんでそうなるねん」とか、「あんたバレーボール下手(へた)やな」とか聞(き)こえてくるんでしょう?この(否定する)人(ひと)はどこで誕生(たんじょう)したんやろか?
<安本(やすもと)さん> 小学(しょうがく)5・6年生(ねんせい)のころの担任(たんにん)の先生(せんせい)が、競争(きょうそう)が大好(だいす)きというか、競争させてみんなに優劣(ゆうれつ)をつけることでクラス全体(ぜんたい)がよくなるという考(かんが)え方(かた)の先生だった。そういう中(なか)で、自分はどんどん落(お)ちていく感(かん)じがしたんです。もともとあった劣等感――私(わたし)は、自分が恥(は)ずかしい存在(そんざい)や、って感じていたんですけど、学校(がっこう)でそういうことがあって、どんどん劣等感みたいのが強(つよ)まって…。
<玉木(たまき)> その学校の話(はなし)なんかを聞いていると、劣等感というよりは、むしろ環境(かんきょう)が、本来(ほんらい)持(も)っているはずの自信(じしん)とか、「やっていこう!」というモチベーションとか、そういうのを奪(うば)っていったのかな。僕(ぼく)にはそう聞こえたんやけど、どう思(おも)いますか?
<安本さん> 自分を肯定する力(ちから)を育(はぐく)む時期(じき)が小さいときにあるとしたら、その時期に、自分を大嫌(だいきら)いというふうな劣等感を強めるというか、そっちにいってしまったのかなと思います。

ページ8、
<シュウ> (落(お)ち込(こ)んだ時(とき)に)公園(こうえん)を歩(ある)くとか、ああいう対処法(たいしょほう)は自分(じぶん)で見(み)つけたの?
<安本(やすもと)さん> そうですね。走(はし)ったり、公園を歩いたりすることが回復(かいふく)にはいいよって、私(わたし)も知(し)ってやったわけじゃなくて。結果的(けっかてき)に、自分にとっては、それがすごく合(あ)っていた。
<シュウ> 安本さんの話(はなし)を聞(き)いて、ヒントの一(ひと)つになると思(おも)うのは、(自分の中(なか)の肯定的(こうていてき)な部分(ぶぶん)が)「気持(きも)ちええで」っていう声(こえ)を聞(き)いたら、ハッピーになっていく。まあ、ある人(ひと)は、お茶(ちゃ)たててたら「ハッピーやわぁ」という人もおるかもわからん。こっち(肯定する部分)が喜(よろこ)ぶことを探(さが)すというのがヒントかな、と思(おも)うんやけど。
<安本さん> そうですね。

ページ9、
【“安心(あんしん)して話(はな)せる場所(ばしょ)を作(つく)りたい”】
パソコンに向かう安本さんと姉 安本(やすもと)さんは、今(いま)、摂食障害(せっしょくしょうがい)からの回復(かいふく)をサポートするホームページを作(つく)っています。
「必(かなら)ずいつか治(なお)る」という思(おも)いをこめて、「未来蝶(みらいちょう)ネット」と名付(なづ)けたホームページ。同(おな)じく摂食障害で苦(くる)しんできた姉(あね)、村田(むらた)いづ実(み)さん、そして5人(にん)の仲間(なかま)たちと一緒(いっしょ)に立(た)ち上(あ)げました。
全国(ぜんこく)の医療機関(いりょうきかん)や自助(じじょ)グループなどの情報(じょうほう)に加(くわ)え、周(まわ)りの家族(かぞく)や友人(ゆうじん)などサポートする側(がわ)に向(む)けてのページもあります。すでに回復(かいふく)したメンバーたちの体験談(たいけんだん)も、顔写真(かおじゃしん)入(い)りで掲載(けいさい)することにしました。

ホームページでつながった人(ひと)たちと、直接(ちょくせつ)、顔(かお)を合(あ)わせて自分(じぶん)のことを話(はな)す活動(かつどう)も始(はじ)めています。この日(ひ)、集(あつ)まったのは5人。県外(けんがい)から参加(さんか)した人もいます。
経験(けいけん)した人にしかわからない、摂食障害の苦(くる)しさ。周(まわ)りの人に理解(りかい)してもらえないつらさ。こうした思いを分(わ)かち合(あ)える場(ば)を、安本さんたちは大切(たいせつ)にしています。

ページ10、
<参加者(さんかしゃ)の女性(じょせい)1> ほんと長(なが)い、苦(くる)しい。こんな長いこと苦しい思(おも)いを自分(じぶん)でもよくするよな、って思って。
<女性2> なんかわからないから、自分もつらい。わからないから、自分も悔(くや)しいし、苦しいし、なんか、もやもやする。
<女性3> わがまま病(びょう)みたいに、偏見(へんけん)で見(み)られる時(とき)あるじゃないですか。普通(ふつう)に、食(た)べたいのを我慢(がまん)できないだけやろ、みたいな。それだけじゃないんだよ。お腹(なか)すいて食べるわけじゃなくて、何(なん)でもよくて詰(つ)め込(こ)みたいだけやから。そこからくる食欲(しょくよく)とはまた全然(ぜんぜん)違(ちが)うものやし。いろんなことのひずみがそこに出(で)ちゃっただけで。
<安本(やすもと)さん> ありのまま、そのままの自分を出(だ)すっていうことにすごい恐怖感(きょうふかん)があるの。多分(たぶん)、常(つね)に、私(わたし)って劣等感(れっとうかん)がすごいあって劣(おと)っとるんじゃないかって、症状(しょうじょう)なくなった今(いま)でも、ずっとそういうのがあって。だから、素(す)のままの、ありのままの自分を、本当(ほんとう)に安心(あんしん)できる人(ひと)にしか出せないわけ。
<女性2> わかってくれない人が周(まわ)りにいたら、つらい、怖(こわ)い。

ありのままの気持(きも)ちを素直(すなお)に話(はな)すことで、少(すこ)しずつ心(こころ)が楽(らく)になっていく。この日(ひ)の話し合(あ)いは、3時間(じかん)に及(およ)びました。

ページ11、
<玉木(たまき)> 僕(ぼく)が驚(おどろ)いたのは、ホームページで顔写真(かおじゃしん)を出(だ)してるところ。普通(ふつう)はやっぱり、隠(かく)したりっていうのもある中(なか)で、なんかこだわりがあるのかな?
<安本(やすもと)さん> 私(わたし)の場合(ばあい)、実(じつ)はここに出演(しゅつえん)させていただくのもすごい勇気(ゆうき)のいること。(これまで)いつも自分(じぶん)を隠(かく)し続(つづ)けてきたけど、顔(かお)を出(だ)すとか、名前(なまえ)を出すことで…(解放(かいほう)している?)そうですね。それはすごい、自分の中で大(おお)きいことです。
<玉木> その流(なが)れで、たとえば、同(おな)じ立場(たちば)の人(ひと)が集(あつ)まって、顔を合(あ)わせて話(はなし)をするのはすごく大事(だいじ)なんでしょうね。
<安本さん> そうですね。人と直接(ちょくせつ)つながりたいってなったときは、それ(顔を合わせて話(はな)すこと)はすごい大事だと思(おも)う。私の場合、安心(あんしん)できる場所(ばしょ)で自分を出すことと、出したことをそのまま受(う)け止(と)めてもらえる、そういう体験(たいけん)が大きくて、それによって徐々(じょじょ)に本来(ほんらい)の自分をちょっと取(と)り戻(もど)しつつあった。
<小林(こばやし)> 自分の言葉(ことば)で、自分のことを話すということは、次(つぎ)への大きなステップになる、ということ?
<安本さん> 私にとってはそうだったし、大きいことだなとは思いますね。

ページ12、
【摂食障害(せっしょくしょうがい)のある人(ひと)たちからのおたより】
番組(ばんぐみ)には、同(おな)じように摂食障害(せっしょくしょうがい)を抱(かか)えている方(かた)からおたよりが届(とど)いています。
まずは、「EMMA(エマ)」さんという女性(じょせい)からいただいたメールをご紹介(しょうかい)します。
『自分(じぶん)は現在(げんざい)、29歳(さい)で、中学生(ちゅうがくせい)の頃(ころ)から15年間(ねんかん)、過食症(かしょくしょう)とともに生(い)きています。精神的(せいしんてき)に未熟(みじゅく)で生きていくことがとても難(むずか)しいけれど、いつか何(なに)かに悩(なや)んでいる人たちに元気(げんき)や希望(きぼう)を与(あた)えることができるような人間(にんげん)になりたいです。』

続(つづ)いて、東京都(とうきょうと)にお住(す)まいの「種(たね)の種」さん、20代(だい)の女性からいただいたメールです。
『摂食障害を抱えており、食事(しょくじ)を交(まじ)えた行事(ぎょうじ)や遊(あそ)びには参加(さんか)できず、仲間(なかま)と楽(たの)しめなくて悲(かな)しみでいっぱいです。今(いま)は食事によってさまざまなことが制限(せいげん)されていますが、そのほかの部分(ぶぶん)で補(おぎな)ってより良(よ)い生活(せいかつ)を送(おく)っていきたいです。』

<安本(やすもと)さん> お二方(ふたかた)とも、すごく共感(きょうかん)します。EMMA(エマ)さんが、「精神的に未熟で」っていうふうに書(か)かれていましたけど、「生きていくことが難しい」って感(かん)じるのは、精神的に未熟だからだとは、私(わたし)は思(おも)わない。なんかほかに、もっと奥(おく)の方(ほう)にちゃんと理由(りゆう)があるんだろうな、って思うんですよね。
<玉木(たまき)> お二人(ふたり)とも生きようとしていらっしゃるな、というのをすごい感じるんですよ。その生きようとしている中(なか)で、もう一(ひと)つは、つながりを求(もと)めている。やっぱり、今回(こんかい)の話(はなし)にあったように、共感して受(う)け止(と)めてもらう中でちょっとは楽(らく)になるのかな、ということも感じるんですね。つながっていくことがすごく大事(だいじ)なのかな、と思って聞(き)かせてもらった。

ページ13、
スタジオ、安本さん <シュウ> 最後(さいご)にひと言(こと)、番組(ばんぐみ)に出(で)られた感想(かんそう)はどうですか?
<安本(やすもと)さん> うまく伝(つた)えられるかなぁとか、すごい不安(ふあん)でいっぱいだったけど、説明(せつめい)しなくても、みなさんわかってくださったり、いい言葉(ことば)で言(い)ってくださったりして、すごいうれしかったな、というのが今(いま)の感想です。
<小林(こばやし)> 今、苦(くる)しんでいる最中(さいちゅう)の人(ひと)たちに、何(なに)かひと言かけてあげる言葉(ことば)はありますか?
<安本さん> 同(おな)じ立場(たちば)の者(もの)として、「お互(たが)い頑張(がんば)ってるよね」「すごいよね」っていうことですね。

[PR]
by office-nekonote | 2010-05-21 20:50 | お勧め催し物 | Comments(0)


たまちゃんの その日暮しの手帳


by office-nekonote

プロフィールを見る
画像一覧

S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31

カテゴリ

全体
災害救助
うちの催し物
お勧め催し物
アディクション
AC
子どもたち
暴力
児童虐待
教育
発達障碍
メンタルヘルス
ジェンダー
CAP

映画・美術
その日暮し
政治経済
ねこまんま
ヘブンリー・ブルー2010
ヘブンリー・ブルー
ヘブンリー・ブルー2011
ゴーヤ2011
サブカルチャー
ネコマンガ
ほぼ今日のお言葉
DVの根絶のための掲示板の記録
虐待世代間連鎖の掲示板の記録
ねこまんま倶楽部の記録
貧困
未分類

以前の記事

2017年 07月
2017年 06月
2017年 05月
2017年 04月
2017年 03月
more...

お気に入りブログ

ウラゲツ☆ブログ
NANO-GRAPH BURO
『心の家出』
のんびりのびのび
ばーさんがじーさんに作る食卓
Cream's Blog
世界が変わる わたしのお...
毎日チクチク
AAセクシュアルマイノリティ
あるのすさび
アル中ララバイ
出会いの瞬 M...
猫の手通信・ニュースデータ
パンドラの希望を
marimo cafe
アルでHyde
アスペルガーな日常
アルでHydeの研究室
alNOVELS  遥か...
海王の散歩道
猫の手通信・お料理メモ
今日のスイーツ、なに?
猫の手通信・猫のカーテン
月の満ち欠け
猫つぐら家のごはん日記
子猫の手通信
おひるねTIMES
リカバリー・ダイナミクス...
実時間 (what's ...
SAFER

最新のコメント

これはこれは長先生、先生..
by office-nekonote at 23:17
このたびはARASHIを..
by 長徹二 at 04:55
これは私の替わりに行った..
by office-nekonote at 14:44
上岡はるえのことを冷静に..
by あきこ at 02:42
お返事大変遅くなってごめ..
by office-nekonote at 23:02
( ̄ω ̄)ブヒヒッヒブヒ..
by black-board at 22:26
メッセージありがとうござ..
by office-nekonote at 14:34
たま猫さんのブログを読ん..
by 匿名 at 19:27
丁寧に説明してくださって..
by office-nekonote at 12:14
説明不足があったので、再..
by tojikomorianony at 07:54
アディクションとは体も精..
by tojikomorianony at 01:20
こちらこそよろしくお願い..
by office-nekonote at 23:26
今年もよろしくご指導お願..
by アポ at 13:54
アスペの上に人格障害が重..
by office-nekonote at 23:42
のえりん様、人格障害でも..
by office-nekonote at 22:06

検索

タグ

ブログパーツ

ファン

記事ランキング

ブログジャンル

日々の出来事
メンタル

画像一覧