性暴力を生き抜いた少年と男性の癒しのガイド

性暴力を生き抜いた少年と男性の癒しのガイド

題名 第6巻 性暴力を生き抜いた少年と男性の癒しのガイド
著者 グループ・ウィズネス編
出版社 明石書店
価格  本体1500円+税
出版日 A
定価(本体1500円+税)

“もし性虐待のサバイバーが男だったら……”男性が性虐待を受けることのほんとうの難しさ、心と体の癒しへのアイデアなどをやさしく解説した、性虐待を生き抜いてきた男性サバイバーへの癒しのガイドです。

この本を手にしたあなたへ
謝辞
はじめに
 ── サバイバーという言葉について
 ── 男性サバイバーのあなたへ
 ── 身近な人に性被害に遭った男性がいるあなたへ
 ── この本の読み方
第1章 性暴力について知ろう
1.こんな思い込みをしていませんか
 ── 男性と性暴力のウソ・ホント
2.性暴力って何だろう?
 ── あなたの性の権利について知ろう
 ── 性暴力について知ろう
 ──「同意」と「ちからのバランス」について
 ── いろいろな性暴力の形
 ── 知っておくといい性犯罪の法律
第2章 男性が性暴力を受けるということ
1.男性であるがゆえのハードル
 ── 社会が押し付ける「男らしさ」
 ── 偏った男らしさ、女らしさ(ジェンダー・ステレオタイプ)
 ── 男性サバイバーが抱える難しさ
   1)誰にも言えない……
   2)男ではなくなってしまったのでは……
   3)自分は同性愛者になってしまうのでは……
   4)自分は同性愛者だからしょうがなかった……
   5)加害者が女性だったんだけれど……
   6)感情を持つのが怖い……
2.あなたに性暴力が起こってしまったら
 ── あなたは何も悪くなかった
 ── ほんとうに性暴力を受けたのだろうか
 ── 子どものころに性虐待を受けたあなたへ
 ── 性虐待を受けた10代のあなたへ
 ── 大人になって性暴力を受けたあなたへ
 ── 加害者について
3.性暴力があなたに及ぼす影響
 ── 直後の影響
 ── 長期的な影響
第3章 性暴力を生きるちからに変える
1.性暴力からの回復
 ── 回復への旅
2.回復の旅を進む「乗り物」を準備する
 ── 一人でがんばらなくていい
   1)あなたのサポーターを探そう
   2)あなたを虐待する人はサポーターにはなれません
   3)「サポーターのリスト」をつくってみよう
   4)サポーターにちからになってもらおう
 ── 自分をいたわる
   1)サバイバル法からセルフケア法へ
   2)こんなにあるセルフケア法
   3)セルフケア法に入らないもの
3.こんなときどうする?
 ── もし最近あなたが性被害に遭ってしまったら
   1)あなたのいる場所は安全ですか
   2)ケガをしていませんか
   3)あなたのちからになってくれる人はいますか
   4)法的に加害者の責任を問うことを考えていますか
 ── 心の危機が訪れたら
   1)死にたくなってしまったら
   2)自分を傷つけたくなったら
   3)パニック発作やフラッシュバックが襲ってきたら
   4)アルコールなどの使用が止まらなくなったら
   5)眠れなくなってしまったら
4.心の傷を癒す
 ── 傷に向き合う
 ── 癒しに取り組む形
   1)精神科や心療内科
   2)個人カウンセリングやセラピー
   3)グループ
 ── 癒しのワークのアイデア
   1)自分が立っている位置を知る
   2)安全な感覚・環境をつくり出す
   3)心とからだをつなげる
   4)バウンダリーを再構築する
   5)起こったことを見つめ直す
   6)失った「声」を取り戻す
   7)感情を取り戻す
   8)自分を好きになる
第4章 未来へ
1.回復するということ
 ── 回復の形
 ── ほんとうの「自分らしさ」を取り戻す
 ── 大きな視野を持つ
 ── そして未来へ
引用・参考文献
資料
 相談機関窓口
 関連法律
付録●フィーリング・チャート
あとがき

シリーズ 性虐待を生きる力に変えて
第1巻 親と教師のためのガイド
第2巻 小さな女の子・男の子ためのガイド
第3巻 10代の少女のためのガイド
第4巻 子どものころに性虐待を受けた女性のためのガイド
第5巻 子どものころに性虐待を受けた人のパートナーのためのガイド
第6巻 性暴力を生き抜いた少年と男性の癒しのガイド

グループ・ウィズネス編

性虐待を受けた子どもやサバイバー向けに、また親や教師、パートナーなど身近に接している人向けにも、性虐待の実態とその影響を理解し、被害者のエンパワメントを手助けすることを目的に企画された画期的シリーズ。人は、性虐待の影響を癒し、自分本来の力につながり、いのちの全体性を恢復することが可能であることを本シリーズから学ぶことができる。


この本を手にしたあなたへ

 1999年夏、さわやかな陽光のなか、「カナダ研修企画」の主催のもとに、性暴力・性虐待の被害を受けた人たちの立場に立った援助を求めて、カナダのバンクーバーを訪れました。
 この研修は、ブリティッシュ・コロンビア大学、ジャスティス・インスティチュートof BC(ブリティッシュ・コロンビア州政府運営の追教育センター)、民間のVISAC(Vancouver-Richmond Incest & Sexual Abuse Center:サバイバー・子どもと家族のためのサポート施設)、BSMSSA(British Columbia Society for Male Survivors of Sexual Abuse:男性サバイバーのサポート施設)を主に性暴力・性虐待に取り組むさまざまな方の協力を得て、1996年~2000年まで主催者は変わりつつも、研修を実現してきました。
 研修施設の一つであるVISACを訪れたときのことです。緑の木立に囲まれた建物のなかに、一歩、足を踏み入れると、やわらかな光を放つあたたかな空間に不思議と体の緊張がほどけ、自由感が広がったのを思い出します。訪れた人が自由に手にすることができるコーナーに本やパンフレットが置かれてあり、そのなかの赤や緑の表紙の小さな冊子が一際みなの目をひきました。それは、被害を受けた子どもや、性虐待のサバイバー自身や、その身近な人向けに直接語りかける形の冊子のシリーズでした。構成は、小さな子ども向け、10代の少女向け、サバイバーのパートナー向け、親や教師向け等、それぞれが独立したシリーズで、性虐待とその影響を理解するための本質的内容をおさえつつ、とてもコンパクトでわかりやすく、当事者のエンパワメントを手助けする本でした。
 そして、何よりもこの小さな本が私たちを魅了したのは、被害に遭った人々への深い共感と、持てる力(内的資源)への信頼が本のメッセージの土壌にあったことです。

 日本では、1998年、著者の一人が取り組んだ「子どもと家族の心と健康」の全国調査では、小学生までの女の子の6.4人に1人、男の子の17.4人に1人が性虐待を受けており、小学生までに女の子110人に1人が性交もしくは未遂の被害を経験しているという深刻な被害の実態が明らかになりました。記入されたコメントのなかには、「そのとき、自分がされていたことの意味がわからなかった」「家族から秘密を強いられた」「20年前、30年前の出来事ですが、受けた心の傷が消えない」「誰にもいえなかった。今、はじめてここに書いています」等、多くの方がそのことから受けた心の傷がいかに深いものであったかを語っていました。この事実は、また、日本の社会が性虐待を受けた人々に対して有効な救済のシステムや権利の回復、そして適切なサポートをもってこなかったことを如実に示しています。

 研修から帰国した私たちは、翻訳作業にとりかかりながら、法制度の不備とともに、日本で性虐待の本質を理解し、取り組み、サポートしていくための社会資源や機会が乏しい現在、カナダからの“贈り物”を日本の実情や当事者のニーズをもとに最も有効で実りある形で、当事者や身近な人々に手渡すことの必要性を痛感したのです。
 4年半の歳月を重ね、その想いが、今やっと6巻のガイドブックにまとまりました。

 第1巻『親と教師のためのガイド――子どもの性的行動・きょうだい間の性虐待』
 第2巻『小さな女の子・男の子のためのガイド』
 第3巻『10代の少女のためのガイド』
 第4巻『子どものころに性虐待を受けた女性のためのガイド』
 第5巻『子どものころに性虐待を受けた人のパートナーのためのガイド』
 第6巻『性暴力を生き抜いた少年と男性の癒しのガイド』

 当事者の方々をはじめ、たくさんの人が本書を手にとり読んでくださったなら、こんなにうれしいことはありません。
 人と人とが深く傷つけ合う暴力や虐待の人間の歴史に終止符を打つこと。この祈りとゴールのために本書が少しでも役に立つことを願って。

2004年6月
グループ・ウィズネス

《グループ・ウィズネス》
 ウィズネスとは“ウィズ=共に”という英語に“ネス/名詞系”を付けて、“共に在ること”という思いを込めて、私たちが創った言葉です。当事者の方々が「求めていることは何だろう?」と、問いながら考えました。
 私たちは、1999年のカナダで開催された性虐待に関する研修に共に参加し、性虐待のテーマが各々にとって自分の人生に深くかかわっている内容であることに気づきました。そして、研修を通して、虐待とは対極にある、人と人とが尊重し合うかかわりのなかから、安心感や自分たちの可能性を信じる力が芽生えることを体験しました。そのことの大切さを少しでも日本の社会に伝えたいという思いから、グループ・ウィズネスが誕生しました。
 人の暴力で傷ついた魂は、尊重し合う人間関係のなかで癒され、恢復することができると信じています。

http://www.akashi.co.jp/home.htm
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by office-nekonote | 2006-12-20 17:22 | | Comments(0)


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