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当事者意識

当事者と言うのは、DVや依存症関係では、なかなか認めてもらいづらいものです。
DVだったら、「あなたは加害者ですよ。」「被害者ですよ。」と専門家なり援助者たちに言われても、「どうして俺は加害者なんだ。」「私が被害者なんですか?」とまず言われます。
依存症でも「自分は病気なのだ。」「家族は病気なのだ。」ということを認めて受け入れることが難しい。

また、上を見れがきりがなく、下を見てもきりがないのは病気や生活の大変さですが、何であれ自分より大変な人のことを考えても仕方ありません。
「あのぐらい大変な人でもここまで回復できた。だったら自分も何とかなるかもしれない。」そういう風に考えられれば健康的かな。
でもよくあるのが、「まだ自分は大丈夫。」とか、「もっと大変な人はいるのだから。」で治療回復のタイミングを逃してしまうことです。
病気に限らず何事ももっと大変な人はもちろんいますが、だからといってそれは あなたを今まで楽にしてくれたでしょうか。
むしろそう考えることで、自分を脅迫的に苦しい立場に追い込むことにはならなかったでしょうか。

それぞれの人に背負わされた理不尽なまでの依存症や病気やDV、生活苦は、それぞれの人にとって耐え難いぐらい苦しいものであることは確かです。
だから当事者であると言うことは病気だと言うことを認めることと似ていて、あなたには責任はないと言うことを受け入れることなのですが(逆に加害者には犯罪だということを認めなければならない。)それがまた認めにくい。
当事者意識_c0011446_1745337.jpg
ドクターたちも悪気はないようですが、人の病気なので結構勝手なことを言ってくれます。
DV被害で抗うつ剤を飲んでいる女性の生理がとまっても、40代前半でもうなくてもいいでしょうなんて勝手なことを言われたりしました。若くして閉経することのデメリットがちゃんとあるのに、説明もせず、ひどいなあと思いました。
また女性もお医者さんがそう言ったのだからと、あきらめてしまいました。
そんなことないよ、自分の体だからね、別の先生と相談してみようよとと一生懸命フォローしましたけれど・・・

ミーティングに参加し始めると言うことは、自分自身でさまざまなことをコントロールできなくなり、もう重荷を下ろしたい。生きるに行き難く死ぬに死に切れない、助けてください、という時期に来たということだと思います。
人間失敗したらいくらでもやりなおせます。
何度でも仲間と一緒にやり直しましょうよ。
by office-nekonote | 2006-02-24 17:48 | アディクション


たまちゃんの その日暮しの手帳


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