本当の親子
時々子どもさんの摂食障害などでご苦労なさったお母さんが、子どもさんの病気の症状がある程度治まってというか良くなってと言うか、子どもと話ができるようになったり、買い物やお出かけなどもできるようになって、「やっと本当の親子になれた感じがします。」とおっしゃるんですね。
この間、新聞記事でそういうお母さんのコメントをまた読んで、(-_-)ウーム
お気持ちはわかるのですが、親って子どもを選り好みするのか。
子どもからすれば酔っ払っていようが病気で寝込んでいようが、本当の親だもの。
妻や母親って自分がどうのこうのではなく 夫の出世や子どもの成績でちゃんとした妻だとか親だとか判断されるから、立場的にむちゃくちゃ苦労だとは思うんですけどね。
先日も東京の銀行で 色々ごたごたしていて風邪も引いているしで 私は思いっきり不機嫌MAXでした。子どもがびくびくしてしまうぐらい。
でも偽の親だとは思わないでしょう。
時々はこれは本当の親ではなくて、本当のやさしくてお金持ちで云々の親がよそにいるに違いないと妄想しているかもしれませんが。
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/medi/renai/20080320-OYT8T00255.htm
以下記事より
この間、新聞記事でそういうお母さんのコメントをまた読んで、(-_-)ウーム
お気持ちはわかるのですが、親って子どもを選り好みするのか。
子どもからすれば酔っ払っていようが病気で寝込んでいようが、本当の親だもの。
妻や母親って自分がどうのこうのではなく 夫の出世や子どもの成績でちゃんとした妻だとか親だとか判断されるから、立場的にむちゃくちゃ苦労だとは思うんですけどね。
先日も東京の銀行で 色々ごたごたしていて風邪も引いているしで 私は思いっきり不機嫌MAXでした。子どもがびくびくしてしまうぐらい。
でも偽の親だとは思わないでしょう。
時々はこれは本当の親ではなくて、本当のやさしくてお金持ちで云々の親がよそにいるに違いないと妄想しているかもしれませんが。
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/medi/renai/20080320-OYT8T00255.htm
以下記事より
2008年2月11日3キロやせたら1番に…http://www.yomiuri.co.jp/iryou/medi/renai/20080211-OYT8T00184.htm?from=goo
「aya(アヤ)」は19歳。拒食や過食を起こす摂食障害を患って5年になる。
入退院を繰り返し、高校は1年留年した。体重はわずか24キロとなり、栄養失調状態で、一時は命が危ぶまれた。そんな中、病院の給食管理などを行う管理栄養士を志すようになり、先日、大学入試を受けた。
インターネット上に、日記(ブログ)「摂食障害と私~aya~」を2年前から開いている。センター試験を終えた先月下旬、そこで弱音をはいた。
「試験の結果に落ち込み、あたし、高校で何を勉強したんだろ、って悲しくなりました。そして過食・嘔吐(おうと)のスイッチがON(オン)になったままです」「食べるのも怖い、そんなことを言ってる私が管理栄養士を目指すなんて、冗談もほどほどにしとけ?」
ブログを見た人たちが、その下に書き込みを残す。
「摂食障害の人にとって、ayaさんみたいな、人の痛みが分かる管理栄養士さんて、本当に必要。応援していますっ」「今、ayaちゃんは頑張ってる。だから結果はどうあれ、最良の道に行けると思うよ☆」
ayaさんは答える。
「私のような栄養士もいたっていいんじゃない?って思えるようになってきました」「(合否が決まる)一般入試、頑張ります」
誰よりも、まじめで頑張り屋。人前では、決して弱音をはかない。いや、はけない。摂食障害に陥りやすいそんな性格的傾向が、薄れ始めた。波のように押し寄せる不安や悩みをブログにさらす。様々な意見、激励が返ってくる。
「世の中にはいろんな人がいて、いろんな考えがある。時々弱音をはいたり、気を抜いたっていい」。ayaさんは、回復への階段を一歩ずつ上っている。
「シリーズこころ、真剣に読んでいます。摂食障害の本人として、お役に立てることがあれば協力させていただきたいと思います」
電子メールが医療情報部に届き、ayaさんと初めて会ったのは先月半ば。待ち合わせた駅に行くと、学生服姿で携帯電話のボタンを軽やかに打つ、今どきの女子高生がいた。
駅ビルの喫茶店で話を聞いた。今も朝と昼は食べず、やせるために毎日2時間歩く。夜は過食と嘔吐を繰り返しているというが、表情は明るい。紅茶を口にしながら、この5年間を振り返った。
中学3年の夏。陸上の長距離走選手として、市の大会が迫っていた。1位になって県大会に出るには、強敵が一人いた。ayaさんに、陸上部顧問の教師が助言した。
「あと3キロやせたら、1番になれる」
それが始まりだった。
摂食障害 食事をほとんどとらない拒食症、過度に食べる過食症があり、拒食から過食に移行することがある。若い女性に多いが、男性でも起こる。若い女性の発病率は、過食症では3%前後とする報告があり、拒食症も増えている。
(2008年2月11日 読売新聞)
2008年2月13日体は悲鳴 心は満足http://www.yomiuri.co.jp/iryou/medi/renai/20080213-OYT8T00200.htm?from=goo
「それまで何も気にせず食べていたんです。そのためか、部活動の後のお菓子の間食をやめただけで3キロ減りました」
ayaさん(19)は、陸上選手だった中学3年の夏をそう振り返る。
顧問の教師の勧めに従い、減量して迎えた大会。長距離走はライバルに及ばず2位だったが、別の種目で優勝した。「やせると、いいことがある」という気持ちが芽生えた。
食べ物を見るとカロリーを考える。朝食はバナナ、給食はみそ汁の具など野菜だけ。夕食は家族の目もあり、ある程度は食べたが、食後は目標タイムを決め、自宅周辺を全力で走った。
勉強も手を抜かなかった。「食べないと頭がさえて、気力がわいてきたんです」
難関の私立高校に合格。ところが、160センチ超の身長に対し、体重は38キロに落ちていた。家族が病院に連れて行き、拒食症(神経性食欲不振症)と診断された。高校入学の直前だったが、ホルモンを作る甲状腺の機能などに異常が出て、入院が必要になった。
拒食症はダイエットが発端になることが多い。「スリム=美しい」という風潮の影響もある。
入院は5か月に及んだ。最初の3か月は、運動や勉強も制限された。
この治療は「行動制限療法」と呼ばれる。患者に食事を促し、一定期間食べると禁止事項を解いていく。ayaさんは、3日間3食きちんと食べたら「週1度の洗髪が3度に」「勉強してよい」など、できることが増えた。きまじめな彼女は「先生の言うことを守れば、早く高校に行ける」と、指示を守った。
退院した7月には、体重は42キロに増え、初めて登校した。「新しい友達ができて楽しかった」が、頭に浮かぶのは「やせることばかり」だった。
昼食の弁当は食べずに捨てた。家の夕食は食べるふりをして、隠し持ったビニール袋に入れた。翌年1月、再入院し、留年した。
「2度目の高校1年の夏、33キロのころです」。ayaさんは記者の前でアルバムを開いた。写真のその姿は痛々しいまでにやせ細っていたが、友達と笑顔でピースサインを作っていた。「細くなってうれしくて、体もすごく元気でした。今も、あのころに戻りたいと思う時があります」
極端なダイエットで体が悲鳴を上げても、本人は満足している。拒食症の典型的症状だった。
この年、さらに3か所の病院に入院した。点滴で栄養を補ったが、暮れには24キロになった。肝機能が著しく低下し、血中のカリウム不足で心不全を起こす恐れもあった。体がだるく、立ちくらみがする。ayaさんはやっと「これは普通ではない」と気づき始めた。
拒食症 体重減少の原因となる身体的な病気がなく、体重増加や肥満への強い恐れ、体形への過剰なこだわりなどから、標準体重の85%以下の状態が続く。女性では、月経が連続3回以上ない。極端にやせ細っても、本人は異常な状態だと思わず、元気な場合が多い。不整脈などを起こして死亡することもある。
(2008年2月13日 読売新聞)
2008年2月14日ブログで自分を客観視http://www.yomiuri.co.jp/iryou/medi/renai/20080214-OYT8T00200.htm?from=goo
拒食症で入退院を繰り返した2005年、ayaさん(19)は、病院で管理栄養士の女性と出会った。
この病院では、患者と栄養士が食物や栄養について話しあうことを、治療の一環と位置づけていた。食材などの制約が多い病院で、おいしい給食を出そうと知恵を絞る話を、ayaさんはワクワクして聞いた。
「私もなりたい」。すると栄養士は言った。「まず自分が食事を楽しめなければ、人を喜ばせる料理は作れないよ」。あこがれが、ますます募った。
イモ類や卵などを次第に食べるようになり、クリスマスは自宅で迎えた。ケーキを目にした時、忘れていた感情がわき上がった。
「食べたい」
家族の分まで食べてしまった。以来、甘い物を中心にたくさん食べるようになり、家族は「拒食症が治った」と喜んだ。
だが、体重が45キロを超えた翌年春から、体重増加が「憂うつ」に思えた。食後に多量の下剤を飲んだ。それでも体重は増え、秋からは、過食の後に指を口に入れ、嘔吐(おうと)を繰り返すようになった。
その習慣は今も続くが、ブログに胸中をつづるうちに、自分を客観的にみられるようになった。
「やせ願望に日常が振り回されるのが嫌」「自分が大嫌い」「嫌われるのが怖くて、人のちょっとした変化にびくびくする」
昨年から通う精神科では、日々の思いをノートに書き、医師に見せている。会話では緊張して言いよどむことでも、これなら伝えられる。医師への信頼が増した。そして今、高校では笑いの中心にいる。
「今朝の満員電車でね、老けたスーツ姿のオジさんが一生懸命バナナを食べてたの!」。友達が笑う。人目を過剰に気にしてかしこまっていた時には、決して味わえなかった安らぎを感じる。「素の自分を見せられる仲間を増やすことが、病気の克服につながるんだと気づいたんです」
今年、管理栄養士を目指して大学の一般入試を受けた。試験後、不安に揺れる心をブログにつづった。「本当に久しぶりに(腕を)切りたい。でも過去の自傷行為をすごく後悔してる」
すぐに反応があった。「自傷行為したいのは本音じゃなくて、病気がそう思わせとることだけん、気にせんで。お薬(睡眠薬)飲んで逃げなっせ。大丈夫、みんなついとるけん。病気はいつか必ず治るけん」
翌日、ayaさんは書いた。「寝逃げしました。切らなくて良かった。本当に良かった」
先週、ayaさんのもとに、大学から速達が届いた。急いで封を開けると、目に飛び込んできたのは、夢にまで見た2文字だった。
「合格」
調理実習などをうまくできるか、不安はある。それでも、希望を胸に新しい道を踏み出そうとしている。
(2008年2月14日 読売新聞)
2008年2月15日 完璧求めず「ま、いっか」でhttp://www.yomiuri.co.jp/iryou/medi/renai/20080215-OYT8T00171.htm?from=goo
東京・池袋駅近くの喫茶店で、長谷川あやさん(37)は連日、若者たちと向き合う。自ら克服した摂食障害のカウンセリングを続けて9年になる。
「自分に自信が持てない」「やせることでしか評価されない」。悩み、苦しむ若者たちに、長谷川さんは共感を持って接する。
摂食障害に陥ったのは高校2年の時。男子生徒に「太った?」と言われたのがきっかけだった。
163センチ、50キロと、むしろやせていたが、食事量を極端に減らし、半年で36キロになった。
「やせたね」。友達の言葉がうれしかった。自分より細い女性にしか目が向かなくなり、「もっと細くなろう」と必死になった。
やせて、就寝時は骨が布団に当たって痛い。体は食物を求めていた。短大合格を境に過食が始まった。夕食後も空腹を抑えきれず、深夜に冷蔵庫をあさった。
精神科などに行くと、医師は決まって「幼少期の母子関係に原因がある」と言った。長谷川さんは、母親から厳しくしかりつけられた体験を思い出し、「あなたのせいでこんなになったの!」と母にあたった。家族関係はねじれ、「何もかもが嫌になり、感情がなくなった」。
多量の睡眠薬を飲み、自殺を図った。助かったが、短大を休学し、過食しては寝る毎日が続いた。
体重が80キロを超えた時、思った。「もう、どん底だ」。すると心が楽になった。「母を恨んでも何も変わらない。自分の人生は、自分で切り開かなくては」
家を出て、旅館で住み込みのアルバイトを始めた。そこで働く人たちは、怒ったり、笑ったり、自分の感情に素直に生きていた。調理場でキャベツの千切りをしていると、おばあさんがほめてくれた。
「若いのにうまいね」
うれしかった。涙が出た。「私を認めてくれる人がいる。私はありのままに生きていいんだ」
短大に復学した。過食して「太ってしまった」と悔やんだ時も、勇気を出して友達と会った。すると「案外、楽しい」。過食の頻度が減り、結婚した24歳を境に「過食しても自分を責めなくなった」という。
ずっと抑え込んでいた活発な性格が戻った。摂食障害の人たちと会い、「克服した人の体験を聞く場がない」と感じた。それが、現在の「あや相談室」につながった。
長谷川さんは強調する。「摂食障害の人は、何事も完璧(かんぺき)でないと気が済まず、○か×か、白か黒かの世界で生きています。でも、△な自分もあり、なんです。『ま、いっか』という考え方を認められるようになれば、必ず克服できます」
過食症 神経性大食症ともいう。短時間に多量に食べ、その後、過度の運動や嘔吐(おうと)、下剤の服用などをする傾向がある。自己嫌悪感が強く、自傷行為につながることもある。嘔吐を繰り返すと、胃酸によって歯のエナメル質の溶解や食道の炎症などが起こる。
(2008年2月15日 読売新聞)
2008年2月18日拒食、自殺未遂…闘い40年http://www.yomiuri.co.jp/iryou/medi/renai/20080218-OYT8T00175.htm?from=goo
埼玉県の主婦(60)と、元商社勤務の夫(66)は今年、結婚40年を迎える。「妻は還暦までよく生きられた」と夫は振り返る。二人の暮らしは、摂食障害との闘いだった。
身長152センチの妻は、かつて体重が28キロまで減り、極度の栄養失調に陥った。入院した病院は約15か所。通院も含むと30以上の医療機関を回った。
21歳で結婚した時、妻は40キロ弱だった。夫は「やせすぎなどの異常は感じなかった」という。
ただ、高校時代に失恋した時からダイエットを繰り返していた。「失恋は、太っていたせい」と思い込んでいたからだ。
その習慣が次第に過熱した。食事の量が少ないうえに、肉やご飯を避け、野菜ばかり食べた。結婚数年後には、食べた物を夜中こっそり吐くようになった。「太るのが怖かった」と妻は言う。
食べる順番にも、こだわりがあった。吐き出しにくい、こんにゃくなどを最初に食べ、それから他の食品を食べる。「吐いた時、こんにゃくが出れば『全部吐き出せた』と確認でき、安心した」
妻が26歳の時、体重は28キロに減り、親せきに心配されて病院に行った。初めて「神経性食欲不振症(拒食症)」と診断された。
だが、通院は2回でやめた。当時は「拒食症」という言葉もなく、「深刻に考えなかった」からだ。
それから1年放置したが、食後の嘔吐(おうと)は続き、不安定な精神状態に陥った。昼間、一人で家にいるのが不安で、頻繁に夫の職場に電話した。その後、入退院を繰り返すようになった。
入院中は一定量の食事を義務づけられた。食後吐かないよう監視され、体重がある程度増えると退院した。だが、家に戻れば、元の状態に逆戻りした。
衰弱して倒れ、救急車で運ばれることもしばしば。年に半年以上入院する生活が20年以上続いた。
「もう治らない」。30歳代になり、妻は2度、大量の睡眠薬を飲んで自殺を図った。特に2度目は、たんが詰まって呼吸困難になり、生命も危ぶまれた。
厚労省研究班の調査によると、摂食障害患者の死亡率は7%にのぼる。調査をまとめた烏丸御池中井クリニック院長の中井義勝さん(京都)は「10~20歳代にみられる病気の中では、突出して死亡の危険が高い」と指摘する。
妻は幸い危機を脱した。45歳ごろから変化の兆しが現れた。嘔吐はやみ、治療にも自らの意思で取り組むようになった。そして、3年前、あるきっかけで、偏食へのこだわりもなくなった。
摂食障害の調査 厚労省研究班が1985~97年に受診した患者477人の4~15年後の状態を調べたところ、食行動や体重、月経が正常化し、社会的にも良好な状態が3か月以上続くまでに回復した割合は53%。部分的な回復が見られたのは10%。一方、37%は回復せず、病気、自殺などによる死亡は7%だった。
(2008年2月18日 読売新聞)
2008年2月19日拒食患者見てわれに返るhttp://www.yomiuri.co.jp/iryou/medi/renai/20080219-OYT8T00187.htm?from=goo
20歳代から摂食障害を患う女性(60)は、夫(66)とともに、2005年から、埼玉社会保険病院(さいたま市)の心療内科を受診した。そこで、偏食が治まり、回復への階段を上るきっかけをつかんだ。
特別な治療を受けたわけではない。それは、同じ摂食障害の女子高生たちの姿を見たことだった。
長年の拒食で栄養不足に陥り、骨がもろくなる骨粗(こつそ)鬆(しょう)症になった妻は、転んで右脚を骨折、同病院に2か月入院した。
やせ細った同室の女子高生が、病院食をゴミ箱に捨てた後、看護師には「食べた」と申告。消灯後は、減量のため、2時間も病棟内を歩いていた。べッドで腹筋運動をする子もいて、夜中までギシギシ音がした。
「あんなにやせて大丈夫かな」「あれでは治らないだろう」「私もあんな風だったのかな」
女子高生たちの姿を見て、初めて、自分の状態を客観的に振り返った。それから意識も変わった。
以前は買い物に行ってもカロリー計算ばかりしていたが、今は、おいしさを考える。小食とはいえ、偏食はなくなり、ステーキも食べるようになった。一時は28キロに落ちた体重が、37~38キロに戻った。
摂食障害の患者には、肥満への極度の恐怖感や、やせているのに「自分は太りすぎ」と感じるなど、身体に対する認識のゆがみがあると言われる。治療では、そうした認識の偏りに気づかせようと働きかける。
ただ、厚労省研究班の診療指針の作成に携わった国立精神・神経センター国府台病院(千葉県市川市)心療内科の石川俊男さんは「絶対的な治療があるわけではなく、熱心な医師がそれぞれ工夫しているのが現状」と話す。
埼玉社会保険病院心療内科の中本智恵美さんは「治療には何年もかかることも多い。家族に対する支援も必要」と言う。
「治療で頭に電気ショックをされ、やつれた妻の顔
を見た時はやりきれなかった。疑問を感じ、悩んだこともある」と夫は語る。
夫は、同病院で開かれる摂食障害患者の家族会で、他の家族の話を聞き、「みんな苦労しているんだ」と気持ちが少し楽になった。
妻は最近、庭で花を育てる。「食以外に興味を広げるなんて、以前は考えられなかった」と夫。妻も「自分でも、よく(摂食障害から)抜け出せたと思います。彼の優しさのおかげです」と話す。(佐藤光展、高橋圭史)
摂食障害の治療法の例
認知行動療法 自分の行動や感情を記録したり、行動範囲などを制限したりする。
家族療法 家族と共に、どういう時にきちんと食事ができるか、などの解決策を探る。
再養育療法 親と子の信頼関係の問題点に着目し、その回復を目指す。
作業・芸術療法 絵や音楽、園芸などを通し、自己表現を豊かにし、対人関係の改善を目指す。
集団療法 患者や家族同士が話し合ったりする。
(「摂食障害の診断と治療ガイドライン2005」より)
(2008年2月19日 読売新聞)
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| 2008-04-13 21:33
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